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危険予測の基本!運転中に注意すべきポイント

視野を広げることで事故リスクを減らす

危険予測の基本は、常に広い視野を持って運転することです。運転中は目の前だけでなく、左右や斜め後方、さらにミラーを通じて後方の様子も含め、常に周囲の状況を確認し続ける必要があります。狭い視野では、歩行者の飛び出しや他車の動きに気づくのが遅れ、重大な事故につながる可能性があります。とくに交差点に差しかかる前や、信号のない横断歩道の手前では、歩行者の動きを予測し、減速や停止の準備をすることが求められます。また、右左折時には巻き込み事故を防ぐため、車両の死角や自転車の接近にも注意が必要です。さらに、周囲の車の速度や挙動にも目を配ることで、急ブレーキや急な割り込みにも即座に対応できます。視野を広げることは、単に見る範囲を広げるだけでなく、情報を整理し、優先順位をつけて判断する力も含まれます。これは経験とともに磨かれる能力ですが、意識的に練習することで誰でも向上可能です。

歩行者・自転車・対向車などの動きに注意

危険予測を実践する上で、特に注意したいのが歩行者・自転車・対向車の動きです。歩行者は信号を無視して横断することがあり、小さな子どもや高齢者は動きが予測しづらい傾向にあります。また、自転車は車道と歩道を自在に移動することが多く、後方から急に接近するケースもあります。車道を走る自転車は突然車線変更する場合があり、ドライバーは十分な間隔を保つ必要があります。対向車についても、右折やUターン、センターライン越えなど予測外の行動をとることがあります。たとえば、夜間に無灯火の自転車や、雨天時の歩行者が傘で視界を遮っているケースでは、こちらからの視認も難しくなります。常に最悪のケースを想定して運転する姿勢が、安全運転の基礎です。


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